「是非取材させてください!!」

ある日突然。
「○○出版と申しますが」と言って「是非取材させてください!!」なんて電話をかけてくるのがいます。
私は仕事柄、毎年数誌(“数誌”って言うと大げさですな。だいたい3冊くらい)のWEBや起業系の専門誌に掲載されるんですが、そういうのに載ると必ず「是非取材させてください!!」という電話がかかってくるわけです。
先週あたりに毎日コミュニケーションズ社辺りから出た本にも出てるそうで、今日かかってきたその手の電話で久しぶりに12年前にやっていた「ペットの便利屋K・P・C/熊本パピークラブ(※)」をしていた頃にかかってきたこの手の電話を思い出しました。
某社「是非取材させてください!!」
私「え?取材ですかぁ~?照れますなぁ」(←目が笑ってる)
某社「愛Kの友という本でKPCさんを拝見しまして~。是非今度のわが社の特集記事に出ていただけないかと思いましてですね…場所はこちらで用意致しますので」
私「とっ、特集ですか?」(←ソファーに座って写真を撮られている自分を想像している)
某社「実はですね社長!とあるタレントさんと対談形式なんですよ。宣伝にもなりますしいかがでしょう?」
私「タっタレントさんですか?」
某社「はい~。タレントと言ってもですね、ちょっと落ち目の多K川裕美というタレントなんですけど、ご存知ですかねぇ」(←当然誰でも知っているタレントをわざと“落ち目”と表現してくるのがポイントです)
私「あっ知ってますよ。○○に出てた人じゃないですか?」
某社「あっご存知ですか?流石社長さまっ。一応落ち目と言ってもですね、対談ともなると、1時間ほどで50万ほどかかるんですよ。でもですわが社はいつも多K川裕美を使っているので今回は特別に流行のペットサービスの社長さまということで25万円でOKになったんです。いかがでしょうか?」
私「・・・いらね」
某社「はっ?いまなんと?」
私「いらねっつってんだろ~よっ!このボケが~○▽X◎♪がぁ~っ」とは言いませんでしたが、「ちょっとタイミングが悪かったっすね~」と言って電話を切りました。
普通、起業したての人や知識の無い人は、興味を引くでしょ?本物はもっとクチが上手いですよ。
※「K・P・C熊本パピークラブ」について
専業ネットワークを構築したショードッグ専門バイヤーをはじめ日本初と騒がれた企画を世に送り出しました。ペットシッター、運輸国内初認可のペット専用タクシー、某保険会社で今も販売しているペットオーナー向傷害保険などいろいろといいモノを創ってたんですよ。私。もちろん法人会社ですが。この会社をしていた頃はいろいろな経済や流通のシステムを勉強させてもらいました。今でも結構役に立ってますね。
ただあることをきっかけにペット業界から一切手を引きました。それは阪神の震災で5日目からボランティアに行ってたのですが、ふとしたことから動物ボランティアを手伝うことになって大好きなペットたちの生死の現場を見しまったんです。そこでペットで商売をしているどころではないと悩んでしまったんですね。馬鹿ですね。経営者としては失格です。最悪の社長です。当時お客様や取引業者、私を慕ってついてきてくれた人たちを裏切ってしまったんですからね。幸い、取引業者にはお客様を直接紹介し双方に情報の損失が発生しないようにして、関東で私を待っていてくれた友人たにちは私の関係していた会社に就職してもらいました。彼らも今では年賀状をくれるだけの関係になってしまいましたが結婚し子どもも出来て幸せそうです。
たった1本の電話からいろんなことを思い出しましたよ。

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