※まず最初にお断りしておきます。
毎年全国で40万匹以上の犬猫が殺(処分)されております。「処分」て言うとオブラートに包んだ言い方ですが【殺されて】いるのです。ただし行政システムを責めることはしても、ここに従事している人を責めることは絶対にしてはいけません。ほとんどの従事者は“怒”と“悲”の気持ちで仕事をされています。定年退職された現場の人の話を切々と聞かされた本当の話なのです。
しつこいですが、殺処分数は40匹ではありません。その1万倍の40万匹です。また老犬だけではありません。人をかんだ犬だけでもありません。不幸にも里親が見つからなかった生まれて間もない子犬も含まれています。見学してもらえばわかりますが、ほとんどは人懐こい犬ばかりです。
子犬や子猫を譲渡する事業も法律上3ヶ月齢以上は占有者の許可なく譲渡するのを禁止されていたため、法の網がかからない子供たちだけでも救いたいという気持ちで、現場の人たちがお金を出し合って面倒を見ながら飼い主を探していたものが「子犬譲渡会」のはじまりでした(当時は「譲渡」では問題があったため「里親」としていました)。
という今までの現状と現場での苦悩をちょっとだけ考えていただいて。。。
先日のニュース。
改正動物愛護管理法の施行に合わせて、環境省が捨て犬猫を半減のため「動物愛護管理基本指針(仮)」を制作しました。7月から意見公募を実施し、9月に正式決定するそうです。
これは
・2017年度までに引き取り数を半減
・飼い主や販売業者への指導徹底により安易な販売と虐待を減らす
・動物愛護推進員の充実
・ネット利用の里親探し
・不妊去勢手術への助成の拡充
・マイクロチップの埋め込み推進
など10項目になります。
いよいよ私も手伝えることがあるかもしれません。
昔から、全国を改造バスで回って、不幸な動物たちが増えないようにと野良から保護された犬や猫を無償で避妊去勢手術してまわっている、神様のような獣医師の先生もおられます。まぁ法的な問題についてはスルーする方法があるんですが、倫理面での問題は確かにあります。もう10年以上お会いしてませんけどゲンキにしてらっしゃるんでしょうか。