凄いものを見た

噂では聞いていた。
でもあちこちでトラブルになってて、妄想思想的すぎるイメージがあったので今まで一度も見たことはなかった。
「アホでマヌケなアメリカ白人」
誰もが知ってるこのタイトルがGyaOで放送されているんでたまたま見てみた。。。
「民主主義は対立候補がいなければなりたたない」これがすべてのキーワードだった。
連邦下院議員選挙。
このままでは自然に当選してしまうフレリンハイゼンの対立候補としてムーア監督はとある“モノ”を立候補させる。
その名は「フィカス」
彼は25歳。男らしい。
立候補のための署名も210件集った。
しかし選管は「立候補」を拒絶しようとする。
日本とはシステムが違うようでUSでは、自由記名ができるらしく(ちょっとあやふや)、「投票用紙への記載はOK」となった。過去にも大物政治家がそれで当選されたそうだ。
「木を立候補させるなんて子どもの茶番だ」と叩いた新聞紙にもムーア氏自ら食らいつく。どうもUS流では、役所にしろ機関にしろ、ファーストコンタクトは「ケータイ」が普通に使われている。ムーア氏のは昔懐かしいマイクロタック製のようなやつ。(俺はあのカタチが一番好き)
中途アンケートによるとフィカス支持率88%!!!
ムーア氏は相手候補に対して、フィカスとの公開討論を申し込む。
当然無視。
相手議員はネガティブキャンペーンを展開しフィカス陣営を非難しまくる。
ムーア氏は強固な対立姿勢を固持する。
ここからが非難の応酬だ。
相手を「中央しか見てない地元には無関心で浮ついたヤツだ!こちらは地元に根をはっている」「光合成できる議員は今まで存在しなかった」など面白いフレーズがいろいろと飛び出す。
そんなある日・・・テキサスやペンシルバニアでも「フィカス」候補が乱立する。
ノースカロライナ、ニューヨーク、ペンシルバニアも次々と。
ムーアはフィカスを持ってワシントンDCへ。
議員たちの反応はユーモラスだ。
フィカスはやがてムーブメントなった。
フィカス最高!フィカス大好き!と全国決起大会まで起こる。
ジョージア、オハイオ、ワシントン。
結果、人々は選挙に関心を持った。
そしていかに今までの選挙システムがおかしかったか、民主主義がエスケープされていたかに気づく。
フィカス票は各地で圧倒的な数で現職を負かす。
選管は各地で「フィカス」を無効票とする。
これからもフィカスは全国で立候補を続けるらしい。。。
すごくいいものを見せてもらった。
「アホでマヌケな日本人」を筑紫さんやキンキンがやってくんないかね。絶対面白いと思うけどな。

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