「親父の声がかすれた」の続き

先日「親父の声がかすれた(1/6)」の続き。
実はその後もずっと病院に通い続けて、いろいろと検査をしていただいた結果、最終的に声かすれの原因は、声帯がんだった。同時に、胃と食道の良性腫瘍も見つかったが、こちらは声帯がんを優先して処置を開始したあとでも問題ない程度のもの。
声帯がんで声を失うこともあるそうだが、まだ見つかったのが早かったので、声帯自体の除去はまだせず、外来での放射線治療が決定。これを拒んだ場合には声帯除去になるわけだから受けるしかないのだ。成功率は90%程度。手術費用は60万円前後(の1割負担)。
具体的には放射線で声帯のがん組織を焼くわけだが、これが一回で終わらずものではないようで、33回毎日行う必要があるとのこと。つまり2ヶ月間毎日病院の送り迎えをすることになった。1/31からスタートだ。
まぁ別に運転は苦ではないし、2時間程度の拘束なので忙しければPC持ち込んでWiMAXでネット繋げばどうにかなるっしょ。出張が入った時だけはJRで水前寺まで行って、日赤(熊本赤十字病院)までバスで行ってもらうことになるかな。
ただもうひとつ。前から気になってたことが、決定的になったかもしれない。


親父の記憶力と判断力の低下である。
私が子供の頃から、理不尽にすぐ切れるような性格(私が物心ついてから暴力は振るわない)なんだけど、「昭和一桁だからなぁ」で済ませてたんだな。私も心に余裕があったからかな。ただ昔からそんな性格なので、自分がしたことが間違っているような場合(たとえば毎回のようにゴミを間違って出して近所の人が持ってきてくれることとか)でも平気で人のせいにして怒るし、家族にいちゃもんまでつける。こんなんだから親戚や周りに相談したことはあるが、前述のようなことや、やっぱ加齢によるものもあるかもなぁ・・・とここ数年は思ってた。
ただ今日決定的なことがあった。
自分から、呼吸器科の先生に「夜トイレが近すぎて困る」と言って、病院内の泌尿器科を紹介してもらってかかったのだが、問診表を書きながら怒り出す始末で、トリガーがどこなのか正直わからない。
診察がはじまり私が先生に説明している横で、「自覚症状はまったくない。なんでここ(泌尿器科)にいるのかわからない」と言い出し、先週の金曜に呼吸器科の先生から“がんであると告知を受けた”ことさえ忘れたのか、泌尿器科の先生の前で「おれ、がんなのか?」と言い出して先生が慌ててた。
「もう俺泣きたい」そんな気持ちでこのエントリーを書きはじめたけど、ここまできたらもうニヤニヤしてたりするww
避けて通ることができないものだから、いい方にもってかないとね。良くも悪くも変化させられるのは自分の心次第だ。

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