左目の出血「担当医の所見」

20091110hidarime
これが昨夜からの出血状態における左目の視界である。
黒い線は出血。太いのや細いの蛇行したり直線だったり…。さらに出血したものが粒状になって砂地になってしまっている。

さて。
右目の時の増殖膜は、網膜を引き剥がしだしてきた(網膜はく離)ので硝子体ごと除去したが、左目はたまたま増殖膜の位置がよかったために網膜は攻撃されず様子見となっていた。
今回の出血は、増殖膜に近い部分のもので、網膜には一切悪さをしておらず、(ものすごく見づらいが)視力は落ちてないそうで、これまた様子見となった。かなり巨大で強靭な増殖膜はできているが失明の危険がないので様子見なのだそうだ。
私の増殖膜はとてつもなく強靭な状態にあるそうで、今、出血したからと言ってむりやり引き剥がすと、その膜についている強固な血管が出血を起こし他の部分を痛めつける可能性が高く、リスクをペイできる状態ではないそうだ(枯れるか悪化するのを待つということね。
糖尿のコントロールはにできているようだから、たぶん早ければ1ヶ月程度でこの出血は吸収されるだろうとのことであった。
念のため2週間後にも今日と同じ眼底撮影と断層撮影を行う。
まだしばらくは爆弾を抱えて生きていくしかなさそうだ。リアルボンバーマンか俺は(w。
※目の中には硝子体というゼリー状の液体となっているが、そこにある増殖膜(不良新生血管とそれの繰り返された出血によってできあがってしまった膜)が増殖膜網膜症という。
この膜にはあってはならない脆く敗れやすい血管が走り、体調管理が悪く血行不良となると増殖膜の生育を加速する。内蔵で言うガンと同様だ。
通常糖尿で失明するのは、この増殖膜が網膜に達して網膜を引っ張り、網膜はく離を起こすことによって失明することになる(糖尿病性増殖網膜症による失明)。
このタイプの失明では、網膜の中央部の黄斑部を痛めない限りは失明しない。逆に言えば、黄斑部さえ残れば他の部分は痛めつけられてもある程度は視力は保たれる。

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