ジャイロXすべてはロンホイからはじまった

ロンスイアームってあるじゃないですか。
ロングスイングアームですね。後ろのタイヤをもっとうしろに下げるために、スイングアームを伸ばしたものです。

ジャイロ系はなぜか、ロンホイキットとなってます。構造的にスイングユニットがアームを兼ねてて正確に言えばエンジンサポートロングプレートになるからですかね。ロングホイールベースキットみたいな感じになったのだと思います。

私は若い頃に運送屋で基礎鉄筋(しかも素手よw)を運んだりしていたもので、数十年来の腰痛持ちでして、ジャイロXの飛び跳ねるリアをどうにかしたいと思っておりました。
ショックを変えようか、はたまたアンコ抜きしたシートにクッション追加しようかと悩みよったとです。

すると、ロングホイールベースにするとビクスク(ビッグスクーターの意)のような乗り心地なんて謳い文句も拝見したもので、こりゃもうどうにかしなきゃと思ったとです。

ところがこれが一筋縄ではいかない。
ロングエンジンサポートは単純なもの。これはいい。
ただそれを活かすためには、ロングスロットルワイヤー、ロングオイルポンプワイヤー、ロング燃料ホース、ロングオイルホース、ロングブレーキワイヤー、ロングPブレーキワイヤーが必要になるとですたいね。

キットはどこも3万円台。別々に買うと、プレートは18000円。ワイヤーキットは15000円あたり。
高かったい。
ところがヤフオクを見てみると、ワイヤー系は延長ボルトをかませるキットがありまして、目からウロコとなりました。
ところが高いパーツのお店では「延長キットのようにコーナーでPブレーキがロックするようなことはありません」と書いてある。てーことは、ロックするぞお前と言われてるようなものですね。

でもまぁこのおっさん、それなりの経験は積んできましたので、足らないものはあとから工夫すればいいと、延長タイプを買いました。

先に書くと、見事撃沈ですw。

まず、スロットルワイヤーとオイルポンプワイヤーは取り回しを変えるだけでそのまま使えました。燃料ホース、オイルホースは最終ジョイントから新品に交換。ブレーキワイヤー、Pブレーキワイヤーも延長キットはなんなく接続し動作もバッチリでした。
ブレーキワイヤーは中継部にステーを追加してやるとカバーパイプが動かなくなり安定します。
Pブレーキワイヤーは、走行中コーナーでロックはしませんがちょっと引っ張っただけで締まるので、カタカタカタカタカタカタカタカタとでかい音がしてびびります。このままだと壊れるのはわかったので、“特注品”とれさる馬鹿高い延長タイプを買いました。ところが届いたのは未開封のキャノピー用純正パーツでした(やられたw。まぁ高い勉強代というか安心代みたいなもんなのでいいですけどね。p_20160925_091808

さて。ここからが装着にまつわるトラブル連鎖スタートです。
最初の難関が、エンジンサポートのボルト。両手両足と鉄パイプ二本と頭(で押さえて)でやっと外せました。筋肉痛がしばらく続きましたが、これがとんでもないチカラで締まってます。

続いての難関が、すべてが終わってエキパイを装着する際に、締め上げすぎたのかバキっという音ともにスタッドボルトが落ちました。
「あーまた折っちゃったな。注文しなきゃな」
↑甘かった。
シリンダー側のフランジ(プレート)が割れて、スタッドボルトが落ちたのです。もう使い物になりませんのよこのシリンダー。
しょうがないので、高品質をうたうSTD社外シリンダーを購入。シリンダ2号と命名w。

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綺麗にできてるしいいですよね。これ。

ところがまだトラブルが発生。
シリンダーを交換し装着する際に、ガスケットは新品でしたので指定の1kgで締めました。これはいい。ところが何かを思い出してまた一度ヘッドを開いてしまい、戻す時にガスケットを再使用して締めようとした時、また1kgで締めてしまったものだから、シリンダーのヘッドボルトが舐めるように切断されてしまいました。0.7kgあたりでいいそうな。
はいもう最悪です。だって、ボルトがクランクケースの穴の中で折れてるんですもの(涙目。ありえんでしょう。教科書に出そうなくらい典型的なトラブルです。
いろいろと買いましたよええ。
そしてやっとのことで取り出しました。

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そして無事、シリンダ2号を装着しWRとマフラーをノーマルにして6000rpm以下になるようにして慣らしを開始。それでも65km/h出てたのでかなり気分よかったです。
自分で処理したポートが良かったんだなとか妙な自信まで持っちゃって(おばか。

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100kmほど調子よく走ったところで、確認のためヘッドを開けてみる。

ほへ?!
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一本筋が綺麗に入ってます。
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ピストンはなんと欠けてますがな。なんか破片がクランクケースに落ちてたのかなぁ。クランクの肩のところにも見たこと無いキズがついてました。
なにも異音は感じてなかったのでこれは拍子抜けというか笑ってしまいましたわ。

そしてまた凝りもせずに高品質をうたう社外品(シリンダ3号)を購入、今度は三ヶ月保証付きだから大丈夫な品質のはず(自分でするから保証は効かないけどさ。
今度は装着してすぐカタカタというかチッチッチッチッと音がするw。
手で回しながら見てみると、リングがポートを通ってる辺りで音がしていたので、ポートの面取りを追加。
今度はアイドリング時は音はでないけど、走ると音がする程度なので、馴染んできたらOKかと思ったら、走行中突然のストール。

はい。シリンダ3号焼き付きましたw。
ストールして停止しても、エンジンはかかるので、止まるたびにプラグホールからエンジンオイルを垂らしてごまかしながら帰宅しました。

なぜかエキパイの中が真っ白で、プラグも白いぶつぶつが出る(混合飛沫が焼き付く状態)ほどになってました。ただピストンはEX側が焼け擦れた感じがあるものの、シリンダーともども耐水ペーパーで消える程度のキズでした。SJ45,MJ95と慣らしのためにめっちゃ濃い状態にしていたのになんでー!?ちょっと自信を無くした。これは後日のお勉強用に保管しておくことにしました。

そして、もう既にヤフオクでゲットして準備していた純正のシリンダ5号と最初のピストンを装着したのでした。(実はこの前にイタリア製シリンダを購入してストックしていたので番号が飛びますw)
もともと、社外品を買った理由が、純正品で良さそうなのがヤフオクに出てなかったからなのです。ところが二つ目を購入した直後に、よさげなのが出品されてしまったので、慌てて購入していたのでした。
最初からこれが手に入ってればねぇ。苦労しなかったのに。

今日現在、純正シリンダー+もともとのピストンを装着して、念のためならし運転中。WRと社外純正タイプマフラーとプーリーはそのまま。SJは42、MJは80と前よりは減らしたもののちょっと濃い目。一応焼き付いたら困るしね。
100km走ったらまた念のため開けて確認します。これでだめならすべては私の腕のせいですw。以後はプロにお願いします。

一応自動車整備科は中退で、4台MINIで鍛われてたつもりだったんだけどなー。変な自信はイチモツじゃなくてキンモツですね。ばかだなー俺w。

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